気仙沼市立病院

診療科・部門案内

脳神経外科

受付時間

初診 原則 午前8時30分 ~ 午前10時00分
再診 原則 午前7時45分 ~ 午前10時30分(午前10時から午前10時30分は予約患者のみ)

 
外来 針生 針生 針生
(完全予約制)
針生 針生
病棟 伊藤 伊藤 伊藤 伊藤 伊藤

診療内容

 当科では地域に根ざした脳神経外科診療の実践に取り組んでいます。2019年、新病院移転に伴い回復期リハビリテーション病棟が併設され、急性期から回復期さらには維持期とシームレスなリハビリテーション医療の提供が可能となり、在宅復帰率の向上に寄与しています。
 脳神経外科では、特に脳卒中や頭部外傷の急性期からリハビリテーション職種と連動した積極的治療を行っております。脳卒中の中で最も多い脳梗塞に対して、発症4.5時間以内の超急性期脳梗塞に対して血栓溶解療法を積極的に行っていますが、今後、血栓溶解療法を可能とするべく態勢が構築されつつあります。脳内出血に対した神経内視鏡による血腫除去術を行っており、高齢者においても低侵襲の治療が可能となっています。くも膜下出血に対して、開頭術による動脈瘤クリッピングを行っていましたが、今後、血管内治療による動脈瘤コイル塞栓術も可能となる予定です。
 地域完結の脳神経外科医療を目指しますが、患者さんの病態によっては、仙台医療圏の病院への医療搬送が必要となるため、その場合は“みやぎドクターヘリ”を活用することもあります。
  悪性脳腫瘍に関しては、東北大学病院脳神経外科と連携し、対応しており、大学で手術・放射線療法・化学療法の初期治療を行った後は、維持期の外来化学療法の継続を当院で行っています。
 てんかん医療に関しては、2012年以降、東北大学病院てんかん科と連携した遠隔オンライン診療を行っており、医療の質を担保しつつ、患者さんの交通費を軽減できることで評価をいただいています。難治性てんかんに対する迷走神経刺激療法(VNS)においても、一ヶ月に一度、東北大学病院を受診し機械の調整をするべきところ、遠隔オンライン診療により、当院で対応可能となっています。
 片頭痛は、生活に支障をきたす重篤な機能的疾患と言えます。予防薬も開発され、漢方薬と西洋薬を併用したハイブリッド治療で生活機能が改善できるようになりました。当院では、啓発活動とともに、効率的な片頭痛医療にも対応しています。

出典
➀災害現場での医療判断と対応 脳卒中:成田徳雄 
 日本医師会雑誌 災害医療 2020 148 1 187-188 2020
②てんかん治療における遠隔外来と包括的入院精査の相補的利用:柿坂庸介ほか 
 脳神経外科速報 30 11 1254-1261 2020
③WEB会議システムを用いた遠隔外来による迷走神経刺激療法の外来刺激調整:古知龍三郎ほか 
 てんかん研究 41 1 11-16 2023
④一次性頭痛に対する急性期治療薬としての漢方薬の有効性の検討
 -気仙沼市立病院 脳神経外科外来の5年間を振り返って-:勝木将人ほか 
 脳神経外科と漢方 7 1 1-7 2022

診療実績

単位:人

  2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
外来 延患者数 9,434 9,496 9,790 9,922 9,597
1日平均患者数 39.0 39.1 40.5 40.8 39.5
入院 延患者数 7,486 7,818 7,385 7,225 8,296
1日平均患者数 20.5 21.4 20.2 19.8 22.7
手術件数 70 96 64 60 63
穿頭脳室ドレナージ術 4 5 12 2 3
頭蓋内血種除去術(開頭) 7 7 4 3 2
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 40 45 26 40 35
定位的脳内血種除去術 2 0 0 0 0
内視鏡下脳内血種除去術 1 16 7 8 8
頭蓋内腫瘍摘出術 0 3 3 1 0
水頭症手術 1 4 4 1 9
脳動脈瘤流入血管クリッピング 0 0 0 0 0
脳動脈瘤頸部クリッピング 15 16 8 5 6
脳血管内手術 0 0 0 0 0
経皮的脳血管形成術 0 0 0 0 0