気仙沼市立病院

診療科・部門案内

呼吸器内科

受付時間

初診 原則 午前8時30分~午前11時00分
再診 原則 午前7時45分~午前11時00分

※予約制です。

医療機関からの呼吸器内科紹介の場合は、
検診で撮影した画像(可能であれば、今回を含めて3年分のデータ)の提供をお願いします。

外来
齋藤 滝田 齋藤 滝田 齋藤
【隔週】萩原
(自治医科大)
or
田畑
(東北医科薬科大)
東北大学病院医師 仙台厚生病院 【隔週】
田畑
(東北医科薬科大)
沖永
(東北福祉大)
    鈴木
(石巻赤十字病院医師)
第3水曜日
(午後2時・要予約)
  午後
気管支鏡

診療内容

 呼吸器内科では、肺や気管支に関連する内科的な疾患を担当しています。具体的には、慢性閉塞性肺疾患(COPD、タバコ肺)や気管支喘息、肺炎、肺がん、間質性肺疾患などで、蓄積された医学的知見、根拠に基づく治療を実践しながら、適切な診療を行っています。呼吸器疾患は、一般的な病気から聞きなれない病気まで様々ですが、外来入院ともに分かりやすい説明を心がけています。
 また、疾患や重症度に応じ、仙台市内の病院とも緊密に連携しながら診療を行っています。

診療体制

 当院は日本呼吸器学会関連施設であり、現在、東北大学呼吸器内科から派遣された2名の常勤医が勤務し、病棟診療、外来診療を行っています。また、東北医科薬科大学呼吸器外科、仙台厚生病院呼吸器内科からそれぞれ週1回外来応援を、石巻赤十字病院呼吸器外科からは月1回の診療応援をいただいています。

主な疾患の紹介

COPD

 タバコの煙を主とする有害物質を長期に吸入することで肺が壊れ、袋状(のう胞)になり、細い気管支が潰れやすくなる、喫煙習慣を背景に中高年に発症する病気です。治療の中心は長時間作用性気管支拡張薬の吸入療法であり、患者さんに合わせた吸入薬をお勧めしています。近年注目されている喘息合併例の場合は、吸入ステロイドを含む吸入療法を行っています。また、それ以外にも、禁煙指導、呼吸リハビリテーション、在宅酸素療法など包括的な診療を行っています。
 健常な方であればただの風邪で済むものが、COPDの方では痰量の増加や喘鳴※が出現し重症化することがあります(「急性増悪」と呼びます)。そうならないように、禁煙はもちろん普段からの吸入薬治療が重要です。
※喘鳴 呼吸をするとき、ヒューヒュー、ゼーゼーなどと音がすること。

気管支喘息

 気管支喘息は、気管支にアレルギーを主とした慢性炎症が起こることで気管支が敏感になり、発作的に気管支が収縮することで喘鳴や咳を起こす疾患です。症状だけでなく、呼気一酸化窒素濃度測定、肺活量検査などを用いて診断し、吸入ステロイドや気管支拡張薬配合剤を主とした治療を行っています。また、重症の場合は、抗体製剤による治療も行っています。抗体製剤は高価ですが、難治性喘息の方の生活の質(QOL)を大きく改善する効果があります。
 また、咳だけの喘息「咳喘息」という概念もあり注目されています。

肺炎

 肺炎は、細菌やウイルス、真菌などの病原微生物が感染して、肺に炎症を起こす病気です。子どもから大人までかかってしまう身近な病気ですが、高齢者では死亡率が高く、日本人の死因の上位に位置しています。治療は、原因の病原体の検索を行いながら、抗生物質などを投与します。また、呼吸の状態が悪化した際には酸素吸入を行います。当院では通常の酸素マスク等に加え、患者さんの負担の少ない高流量鼻カヌラ療法も行っています。

肺がん

 肺や気管支、縦隔に発生する悪性腫瘍です。喫煙に関連するものが多いですが、近年は非喫煙者に生じる肺がんも増えています。CT検査や血液の腫瘍マーカー検査、PET-CT検査(他施設)、気管支内視鏡検査による診断を行っています。
 がんの広がり(病期)によって治療がガイドラインで定められており、早期であれば手術が勧められますが、当院では肺がん手術を行っていないため、後述する病院へ紹介しています。手術適応がない場合、腫瘍の拡がりが一定基準を満たす場合には当院で抗がん剤+放射線治療を行うことができます。病気が拡がってしまっている場合には、遺伝子変異検査により分子標的薬の適応を評価し、化学療法や免疫チェックポイント阻害剤、放射線療法、緩和ケアなどの複数の治療方法を組み合わせて治療を行っています。

間質性肺疾患

 肺胞という、肺を形成するとても小さな袋の壁に炎症や損傷が起こり壁が厚く硬くなるため、酸素を取り込みにくくなる病気です。
 原因が特定できない特発性間質性肺炎、膠原病に伴う間質性肺炎、特殊な環境抗原吸入による過敏性肺炎などがあります。気管支鏡検査・胸腔鏡下肺生検などによる適切な診断と治療を心がけています。

他院との連携について

 疾患を問わず、特殊な検査や専門医による診断や治療が必要な患者さんにつきましては、希望も加味した上で東北大学病院呼吸器内科へ紹介しています。それ以外で専門的治療を要する場合には、仙台厚生病院呼吸器内科や東北医科薬科大学病院呼吸器外科、石巻赤十字病院などにも紹介しています。病状が安定した後、地元の当院で通院治療を継続し、必要に応じて定期検査を仙台や石巻で行う方も多くいらっしゃいます。

 肺がんの治療は長期間にわたる肺がん専門医の管理が必要です。当院では、仙台市内の病院で抗がん剤治療や手術をした後の経過観察も受けることができるため、患者さんやご家族の負担が少ないのが特徴です。
 なお、気胸という肺がパンクする疾患の場合、緊急で処置をする必要があることから、専門の気胸センターが開設されている東北医科薬科大学病院呼吸器外科に紹介しています。

診療実績

単位:人

  2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
外来 延患者数 2,759 9,065 9,115 8,617 8,947
1日平均患者数 11.4 37.3 38.0 35.3 37.0
入院 延患者数 3,317 8,176 6,642 5,485 6,223
1日平均患者数 9.1 22.4 18.2 15.0 17.0
気管支鏡検査総数 84 133 109 46 44
手技別 EBUS-GS 27 68 65 24 24
バル(洗浄) 18 36 31 14 11
化学療法実施件数 233 249 228 211 363
入院化学療法 106 119 106 71 103
外来化学療法 127 130 122 140 260